育成論・対策

ステルスロック徹底攻略!ステロ撒き&対策

 

ステルスロックとは

ステルスロック
タイプ:いわ PP:20

使用後、相手はポケモンを交代する度に、出てきたポケモンは最大HPの1/8のダメージを受ける。『タイプ』相性の影響を受け、例えば4倍弱点の場合は最大HPの1/2のダメージとなる。

『いわ』が弱点のタイプ:ほのお/こおり/ひこう/むし
『いわ』が半減のタイプ:かくとう/じめん/はがね

『ステルスロック』とは変化技の一種で、設置に1ターンかかるものの、以降永続で交換の度にスリップダメージ(定数ダメージ)が入るようになります。

きあいのタスキ潰しなどでエースを補佐!

『つるぎのまい』『りゅうのまい』『わるだくみ』等を駆使して、エースアタッカーで全抜きを狙う積み構築にとって、どんな大ダメージでもHPが満タンであれば耐えることのできる「きあいのタスキ」は天敵です。

しかし「きあいのタスキ」はHPが1でも削れていれば効力を失うため、交換際に自動でダメージの入る「ステルスロック」は非常に重要な技です。砂等の天候ダメや『どくびし』では、死に出し時にダメージが入らないため、エースが止まりやすくなってしまいます。

サイクル戦を有利に!交換をダメージソースに変える

『ステルスロック』は交換という消極的な選択肢を、たった1手でダメージソースに変える技でもあります。一度有利対面でステルスロックを撒いてさえしまえば、あとはタイプ相性を活かしたサイクル戦をクルクルとしているだけで、どんどん相手にダメージが蓄積してゆきます。

『いわ』タイプは攻撃面で優秀!

攻撃や特攻の関係を受けない技としては珍しく、タイプ相性の影響を受けるのも特徴です。岩タイプは一貫の取りやすい優秀なタイプで、抜群を取れる「ほのお」や「ひこう」は攻撃なエースポケモンが多く、多くのHPを削ることができます。

更に類似の『まきびし』と異なり、岩タイプのステルスロックには無効タイプが存在しません。そのため、特性「マジックガード」の限られたポケモン以外には、必ずダメージが入るのも強みです。

ステロ撒きのオススメ!強いステロ撒きとは?

ステルスロックをレート環境で使える最終進化系は、全部で93匹います。

「相手の周りに無数の岩を浮かべて、交代ででてきた相手のポケモンにダメージを与える」という技説明上、『いわ』『じめん』『はがね』といったタイプに覚えるポケモンが偏っている傾向にあります。

1匹で昆布戦法?「あくび」持ち

昆布戦法とは「ステルスロック」等を撒いた上で、「ほえる」や「ふきとばし」を使用して交換を強制、固定(定数)ダメージを与える戦法のこと。「コンボ」のタイプミスから来ています。

交換を誘発する「あくび」との相性は抜群に良いです。最低2ターンの行動保証が欲しいため、必然的に耐久力も秀でたポケモンが優遇される傾向にあります。「あくび」は「みがわり」でスカされてしまうため、「ほえる」or「ふきとばし」を覚えるポケモンだとベターです。

カバルドン

オススメ度:★★★★★

「あくび」「ステルスロック」「ふきとばし」をすべて覚え、高い耐久力、4倍弱点のない優秀なタイプ、特性「すなおこし」によるオートスリップダメージと、あらゆる点で超ハイスペックなステロ撒きです。

前述のとおり行動保証が約束されている点も大きく、元のA種族値がそこそこあることから、仮に挑発されても最低限の負担を「じしん」で与えられます。長らくシングルレート上位に君臨してきたメジャーポケモンの一画で、浮いているポケモン(地面無効)+「ちょうはつ」のようなメタを仕込まれている例も多々あります(例:霊獣ボルトロス)。

技スぺが埋まりやすいのが難点で(贅沢な悩みですが)、優秀な物理耐久と「なまける」を活かすステロ型はあまり見受けられません。そのため疑似的な「なまける」として機能し、行動保証を確保する混乱実を持たせる傾向が多いです。

ラグラージ

オススメ度:★★★★☆

カバルドンとよく似た技レパートリーを持ちますが、草が4倍弱点であること、特性によるスリップダメージを与えられない点が異なります。その代わり夢特性「しめりけ」があり、あくびループを強引に「だいばくはつ」や「じばく」で抜けてこようとする相手に刺さります。またワンウェポンに水技を選択できるため、対カバルドンのような昆布合戦にも強く出られる可能性があります。

ラグラージにはメガシンカが存在しており、雨パのエースとして有名なアタッカーです。そのため構築次第では「雨パ偽装の起点構築」のような組み方も可能で、優秀な戦績を残した例もあります。

エンペルト

オススメ度:★★★★☆

ステロ撒きは概ね水タイプに弱いのが定石ですが、水タイプに滅法強いという珍しい個性を持ちます。更に他の多くのステロ撒きが不利を取りやすいカプ・テテフに強めな鋼タイプであるという点も優秀で、数値こそ控えめなものの、唯一無二の存在であると言えます。

コータス

オススメ度:★★★★☆

非常に遅い素早さで、カバルドンとの偶発対面時に天候を上書きすることが可能なポケモン。起点回避技が「だいばくはつ」しかないのが欠点で、ボーマンダ等高い物理耐久を持つポケモンには身代わりを残されてしまいやすいです。

しかし後続のタスキを守らなければならないような、攻撃的な積み構築にはカバルドン以上に優秀な起点作りといえる面もあり、短期決戦向けの昆布要員です。

もちろん特性「ひでり」を活かした晴れパの始動要員としての性能も健在。

ユクシー

オススメ度:★★★☆☆

「ふきとばし」「ほえる」を覚えないため強制的な起点回避は苦手なものの、「あくび」による展開作りや「とんぼがえり」による対面操作を得意とするトリッキーなポケモン。他のポケモン達より身代わりに弱い点に要注意です。

その他

ビーダル/ジーランス/ノコッチ/バクーダ/マッギョ/マグカルゴ

相手のちょうはつより早く!速いステロ撒き

ステルスロック撒きは覚えるポケモンが分かりやすく、そのため上級者は適切にステロ撒きを見抜く傾向にあります。

ステルスロックや欠伸ループの汎用的な対処法としては「ちょうはつ」があり、そのため流しも兼ねられる安定感のあるポケモンより、きあいのタスキを持って無理矢理上からステロを撒けるポケモンが好まれる場合もあります。

霊獣ランドロス

オススメ度:★★★★★

起点回避技を2種類持ちます。先攻の「だいばくはつ」、後攻の「とんぼがえり」いずれも優秀。特性「いかく」を活かした物理受け、後出し性能を活かしたスカーフ型、「つるぎのまい」「ビルドアップ」を使う積みアタッカー等、とにかく型が豊富なため、相手の型誤認を誘いやすいポケモンでもあります。

特性「いかく」はHP1でも残っていれば効力を発揮する特性であるため、あらゆる盤面で腐りにくい便利なステルスロック要員です。

ガブリアス

オススメ度:★★★★☆

対リザードン性能に秀でたステルスロック要員です。XYにこだわらず、相手のリザードンとの偶発対面時に仕事をできるのが優秀です。S102からの「がんせきふうじ」により、ニトロチャージやりゅうのまいによるS上昇を無効化することができます。起点回避技に「ほえる」があります。

氷4倍弱点ながら非常に高い種族値が特徴的なポケモンでもあり、「きあいのタスキ」よりも「ヤチェのみ」(氷半減)を持たせる型が増えています。

マンムー

オススメ度:★★★★☆

対ボーマンダやランドロス、ボルトロスに優れたポケモン。多くのステルスロック撒きが不利を取るキノガッサに対して、有利目なポケモンであるという特徴があります(つららばり)。

夢特性「あついしぼう」が優秀なため忘れられがちですが、特性「どんかん」により挑発を恐れずステルスロックを使うことのできるポケモンでもあります。弱点を突きやすい先制技「こおりのつぶて」を覚えるため、霊獣ランドロスとは別のベクトルでHPが1でも残っていれば仕事のできるポケモンです。

難点はその微妙な素早さ。ガブリアスやランドロスと比べると後出しもしにくい耐久種族値と耐性をしています。

ジャラランガ

オススメ度:★★☆☆☆

ジャラランガは専用Zによる全抜き要員としての印象が強すぎるため、選出画面で襷型は考慮されにくい点が最大の長所です(初手に出てきた時点でZは怪しいと捉えられるかもしれません)。「ちょうはつ」「がんせきふうじ」に加え、特性「ぼうじん」によるキノガッサ耐性、および砂で襷が潰れない点も優秀です。

エアームド(AS振り)

オススメ度:★★☆☆☆

物理受けとしての印象が非常に強いエアームドですが、「がんせきふうじ」「ちょうはつ」「ふきとばし」と優秀なワザが揃っています。特性「がんじょう」を活かせるため、耐久方面に努力値を割く必要がなく、そのためタイプ一致「ブレイブバード」を自主退場技兼負荷に使うことができます。

ゲンガーやバンギラス等のポケモンと同居していると、対戦相手の誤認を誘えます。そのため、受け構築偽装の起点構築において、後述のグライオンと選択で採用されやすいポケモンです。

サイクルに参加できるステロ撒き

ラッキー

オススメ度:★★★★★

ゲッコウガやカプ・テテフを受けられる、特殊耐久ノーマルポケモンの一画。ポリゴン2やカビゴンと異なり、唯一「ステルスロック」を撒くことができる特徴があります。

圧倒的な特殊耐久から役割対象に何度も後出しできるためステルスロックを使う余裕がかなりあります。更にラッキー自体が特性「しぜんかいふく」であるため、相手のカバルドンの欠伸ループを抜けやすいなど長所が多いです。

ヒードラン

オススメ度:★★★★☆

炎耐性が優秀なポケモン。型の豊富さと繰り出し性能の高さが長所です。

「ふうせん」との相性が良好で、優秀なサイクル要員でもあります。ブラッキーの「ねがいごと」と併せた所謂「ブラマンダ」構築でのステルスロック撒きとして散見されます。

ナットレイ

オススメ度:★★★★☆

対ミミッキュや対テテフ性能もある優秀なステルスロック撒き。役割破壊の炎技による事故が懸念されるポケモンですが、「やどりぎのタネ」を活かしたしぶとさで多くの構築に負荷をかけることができます。

ステルスロックを撒ければ苦手な炎タイプに負荷をかけることもできます。回復手段の宿り木のタネを優先したい場合も多く、使うタイミングが難しい点がネックですが非常に優秀なサイクル要員兼ステロ撒きです。

ギミックパのお供に!

ウツロイド

オススメ度:★★★☆☆

純粋な起点作りとしては、起点回避技の無さに不安が残るポケモンです。

しかし「でんじは」「どくびし」を併用できるという特徴があり、定数ダメージで”ハメる”といった軸では最優先で採用されます。特に同じくウルトラビーストのテッカグヤとの相性が良いため、ウツロイド+テッカグヤ@1といった選出には独特のいやらしさがあります。構築単位での主軸になるポケモンです。

ギガイアス

オススメ度:★★☆☆☆

ギミックパとしては2つの用途がある珍しいポケモン。起点回避技が「だいばくはつ」のみなため、頭数では不利をとりやすく、必然的に短期決戦のギミックパになります。

「じゅうりょく」を覚える数少ないポケモン。さいみんじゅつ持ちのメガゲンガーと併せた「重力催眠」、あるいは特性「すなおこし」を活かしドリュウズ等で全抜きを図る砂パでの運用が主となります。

コータス

(上を参照)

グライオン

オススメ度:★★☆☆☆

ポイズンヒールによる無限グライオンが最メジャーなだけに警戒されにくいという、ASエアームドと似た性能を擁しています。特記すべきは特性「かいりきバサミ」により、ボーマンダの威嚇を無視して身代わりを壊しやすいという点。上から身代わりを貼られることによる切り返しの効きにくいポケモンであるため、なるべく「がんせきふうじ」の威力は高く保つべくA振り推奨です。

ビーダル

オススメ度:★☆☆☆☆

採用率の非常に低いマイナーポケモンですが、「こごえるかぜ」「でんじは」「ちょうはつ」と起点作りに必要な技を多く持っています。唯一無二の個性としては特性「ムラっけ」。引き次第で、起点づくり自体が全抜き体制に入れてしまうという博打要素も兼ね備えたポケモンです。

ノーマルタイプであるためゴースト技が無効。つまり「こごえるかぜ」でミミッキュの皮を剥ぎつつ、「かげうち」を防ぎながらステルスロックを撒くといった芸当もできます。

意表を突ける”メガ”ステロ撒き

メガメタグロス

オススメ度:★★★★☆

構築のエースとしても良く採用されるポケモンであるため、起点作り型であることが読まれにくいのがメリットです。本来攻撃方面に割く努力値を多く耐久に回すと、カプ・コケコの10まんボルトZやメガゲンガーのシャドーボール等、通常メタグロスが突っ張りにくい相手に対しても居座って起点を作成することができます。起点回避技の「だいばくはつ」も覚えます。

S操作技の「がんせきふうじ」はリザードンに対しても打てる優秀な技。欠点としては技範囲の仕様上、どうしても無防備になってしまう相手が一定数いることと、メガメタグロス自信のサイクル適性を捨ててしまうため、展開が一方通行となってしまい巻き返しが効きにくいことが挙げられます。エースをメガ進化以外から選ぶ必要があり、柔軟に構築を組むことが難しい点にも注意が必要です。

メガラグラージ

オススメ度:★★☆☆☆

雨パのエースとして最有力のメガラグラージですが、「じしん」「たきのぼり」「れいとうパンチ」以外の技スペースが1つ余ることで知られています。「がんせきふうじ」「グロウパンチ」「あくび」「みがわり」等の技と選択でステルスロックが採用されるケースもあります。雨状態でリザードンと対峙した時に交換されても負荷をかけることができます。

メガ進化前のラグラージでは昆布戦法が一般的ですがメガラグラージも同じ戦法を取ることができます。HPに振るだけでメガメタグロスの思念の頭突きを2回耐える程度の耐久を持つため非雨下で動かしてみても面白いかもしれません。

ステルスロックの対策

特性「さいせいりょく」

ステルスロックを撒かれてしまっても、定数ダメージを無効化あるいは定数ダメージを上回る回復手段を持っていたら問題はありません。「じこさいせい」等の回復技は、技を選択しないと回復できないため、釣り交換やサイクル戦でじわじわと体力が削られてしまいますが、場から引っ込むだけでHPが1/3回復する特性「さいせいりょく」は「ステルスロック」の天敵と言えます。2体以上の再生力持ちが並ぶ「再生力ループ」は、ステルスロック以外にも「やどりぎのタネ」に対しても非常に強く出られます。

例:ドヒドイデ、モロバレル、ヤドラン、ヤドキング etc

ちょうはつ

最も汎用性のあるステロ対策です。サイクルの中でステルスロックを撒いてくる相手に刺さります。

特にカバルドンを強く意識して、浮いているポケモン(ひこうタイプorふゆう持ち)による「ちょうはつ」がレートでは多く見られます(例:霊獣ボルトロス、ギャラドス)。多くのカバルドンは「じしん」ワンウェポンであるため、挑発をされるとダメージソースが砂ダメだけになるという弱点を抱えているためです。

カプ・レヒレやゲッコウガのような、カバルドンに対して有効打を持つポケモンでの展開阻害も有効です。こうしたポケモンを前にカバルドンが居座ってくることは稀ですので、裏に対する負荷を優先するケースもあります。

混乱実持ちのカプ・コケコは無振りカバルドンの地震で丁度実が発動するように調整されています。このポケモンは一見カバルドンに対して有利には見えませんが、カバルドンを裏の浮いているアタッカー(リザードン、ギャラドス、ボーマンダ等)の起点にすることが可能です。

ステルスロックが刺さるポケモンを連れて行かない

リザードンやウルガモス、あるいは霊獣ボルトロス等の飛行ポケモンに対し、ステロダメージを1/8以下に抑えられるポケモンは総じて「ステルスロックが刺さりにくいポケモン」と言えます。ステルスロックは1ターンの行動と引き換えに設置される技であるため、ステルスロックによるアドを稼がれにくくすれば、それだけステルスロックの対策になると言えます。

リザードンとの2メガ構築の裏によく採用されているメタグロスやルカリオは、鋼タイプゆえにステロダメージを非常に低く抑えることができます。どうしても相手のステロ展開を防げないor防ぐことで勝ち筋が乏しくなってしまう構築の場合、これらのメガを優先して選出することもあり得ます。

ステロを撒くか、無償突破させるかの択に持ち込む

ステルスロックは1匹のポケモンと引き換えにするにはアドを稼ぎにくい技でもあります。そのためステロ撒きに対して行動を複数回稼がせないポケモンを2体以上手持ちにいれることで、相手にステロを撒くか、ダメージレースで不利を取らせるかの択に持ち込むことができます。

こうそくスピン、きりばらい

どうしても襷を守りたい積みサイクル展開に、極稀ですが採用されることのある技です。相手からするとかなり予期しにくい負け筋潰しであるため、相手のステロ撒きを潰した後ならば有利に積みを展開することができます。

筆頭はカミツルギでしょうか。きりばらいゴツゴツメットカミツルギは、2100達成構築も存在しています。

最後に

いかがでしたでしょうか。

ステルスロックは積みサイクルのような攻め気味の構築にも、サイクルベースの構築にも採用される非常に優秀な技ですが、長年の研究の積み重ねにより一辺倒な使い方はしにくくなっている技です。

ステルスロックを撒く行動の意味を、使う側&使われる側双方の観点から精査することが重要です。

第7世代も残りわずかですが、悔いを残さぬよう頑張りましょう!