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【第5回真皇杯GF】Seaぽけ!(スノーホルン)選手VS鷺澤有里栖Z(Zouking)選手 感想戦

Seaぽけ!(スノーホルン)選手VS鷺澤有里栖Z(Zouking)選手 選手データ

Seaぽけ!(スノーホルン)選手

Seaぽけ!(スノーホルン) Twitter【@Yukibue_Poke
USUM 最高レート2172(シーズン16)、最終2位
第7世代 21達成回数10回以上

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【第5回真皇杯 優勝】真皇Seaぽけ!(スノーホルン)選手 インタビュー&構築詳細

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手

鷺澤有里栖Z(Zouking) Twitter【@Zouking1
USUM 最高レート2114(シーズン12)

ブログ:オノノノーベル賞を受賞した僕がオノノクスと歩むポケモンレート戦記

【第5回真皇杯 準優勝】鷺澤有里栖Z(Zouking)選手 インタビュー&構築解説

Seaぽけ!(スノーホルン)選手VS鷺澤有里栖Z(Zouking)選手 試合動画

Seaぽけ!(スノーホルン)選手VS鷺澤有里栖Z(Zouking)選手 感想戦

駆け引きは大会開始前から!

大統領(インタビュアー):お二人はお互いのこと、あるいは構築のことを以前からご存知でしたか?

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:Twitterで何度か見かけた事があったので、存じ上げていました。

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:僕はすのーほるんさん、Seaぽけ!さんのことを全く知らなかったのですが、TNには見覚えがあって確かレート上位にいた人だなあ、と。 後で知ったのですが、前シーズンの最終2位でしたね。

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手: 僕はラスチャレを抜けられるとは夢にも思ってなかったので、他の本戦出場者のことを調べたり対策を考えたりという時間は殆どとれなかったです。 スノーホルンさんから見て僕含むラスチャレ勢にはどんな印象を持ってますか? やはり考察や対策を練る時間が足りないといった感じでしょうか?

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:そうですね。ラスチャレ勢に関しては時間が足りない+で他の地区の本戦参加者よりも注目されやすいと思います。 自分は「ラスチャレ勢は構築を変える時間が無い、変えたとしても技構成や調整などを少し変える程度だろう」と考えて放送を観ていたので、同じように考えていた人も少なくないと思います。

グライオンVSオノノクス&カミツルギの圧力

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:Zoukingさんに質問なのですが、対戦前にこちらのパーティの型をどこまで把握出来ていたかを教えて頂きたいです。こちら側は、前日にラスチャレの放送を観ていたので、ある程度の型は把握しているつもりでした。

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:すのーほるんさんのパーティについては、対戦が決まってから配信準備などで待機時間があったので、その時間に九州予選の構築を読んで対策を考えていました。 注目すべきはグライオンが挑発を持っていてギロチンがないこと。

予選の時と変わっていなければ、ランドグライ対面からツルギ引きで無償降臨できそう。 身代わりグライはカビゴンで吹き飛ばせますが、挑発グライだとカビゴンが完全に腐りそうで初戦は2Z選出で攻めていくつもりでした。 なるべくドクZを優先してなんとか削り倒す方向で、相手のアーゴヨンが重くなりますが、最悪アゴにアゴを投げて同速ゲー仕掛けるなど。 元々ポリグライドヒドが苦手なので、それくらいしないと厳しいと思いました。

1戦目の敗北からクッション枠を出さないと厳しいとわかったので、グランドファイナルは相手が選出を変えるにしろ変えないにしろ、ランドカビツルギが一番幅広く対応できると結論づけました。グライオンは最後まで出てきませんでしたが、ずっと警戒してましたね。

すのーほるんさんは3戦とも同じ選出でしたが、どういう意図でしたか?

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:1戦目はカミツルギやオノノクスなどの積みポケモンを警戒してました。ランドロス、オノノクス、カミツルギを予想していたので、ランドロス読みで初手ポリゴン2を投げました。ポリゴン2を投げてれば、積みの起点になってもイカサマ又は冷凍ビームで削ってミミッキュのかげうち圏内に入れれると考えていました。それでも、初手にステルスロックを撒かれてしまうと交換際に削りが入ってしまうので、冷凍ビームで氷を引けたのはとても大きいと思います。

2戦目は1戦負けても大丈夫という余裕があったので、同じ選出での様子見という感じでした。 3戦目は「相手がグライオンを警戒してカビゴンが来なければラッキー」ぐらいの感じで、最悪カビゴンを投げられた場合でもポリゴン2で削りを行い、アーゴヨンのドラゴンZで削りきるルートを考えていました。

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:なるほどですね。 1戦目はステロが撒けない→ミミッキュの襷が潰せてないので、全然勝ち筋が作れませんでした。 ツルギの型がバレてるので、スノーホルンさん側はアーゴヨンを後投げし放題ですし。

大統領(インタビュアー):逆にスノーホルンさんはグライオンを勝ち筋に組み込むことはあまり考えなかった感じですか?

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:そうですね。カミツルギ、オノノクスの起点にされるとかなり厳しくなってしまうので。

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:オノノクスは出しづらい理由があって、相手のアーゴヨンなどのケアを考えるとオノノクスを出せる選出パターンはランドカビオノノという出し方しできない。 一見オノノクスが舞えば全員倒せそうに見えるけど、ポリとグライの両方にZを打たないと倒せないのでポリグライが両方出てきた場合、片方しか倒せなくてもう片方の処理に困ってしまう。 ミミアゴポリ2と一点読みできるならランドカビオノノでもいいのですが、ポリグライが一緒に出てくるケースを考えるとそれはできませんでした。

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:回答ありがとうございます。 そこまで考えてのあの選出という事ですね。参考になります。

GF2戦目(最終戦)!運命の択

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:グランドファイナルの最終戦についてです。 勝負を分けた場面が二つあると思うんですね。 猛毒状態のポリ2が再生を連打していた場面、あの時点で僕は毒で退場したいというスノーホルンさんの意図に気付くのが遅れて、毒ターンが何ターン目か数えていなかったんですね。 ポリ2の残HPが悪Z圏内になるタイミングでカミツルギを投げたかったですが、目分量でタイミングを見極めるのはかなりシビアでした。

実際僕はそこで失敗しましたね。 今思えば後から毒ターンを数える方法はあって、再生でポリ2はHP満タンになりそこから毒ダメージで黄色ゲージまで削れれば、そこが毒ダメージが9/16になる9ターン目だとわかる。 カビゴンが地震を打ったのが完全に余計で、欠伸連打しつつ毒の12ターン目でツルギバックが決まれば後は殴ってるだけで勝ちの状況を作れたのではないかなと。

その場面、スノーホルンさんならツルギバックのタイミングを読んで攻撃に切り替えるなどの選択肢も考えていましたか? 攻撃してカビゴンが居座った場合、木の実を食べて不利な状況になるリスクもありますが。

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:Zoukingさん側の交代考えてはいましたが、カビゴンが居座った際に木の実が発動し、こちら側の不利な状況になりかねないので、腹を括って再生連打し、毒ダメでポリゴン2を退場させると決めていました。

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手: やっぱりそこは攻撃できませんよね。対戦してても思いましたが、スノーホルンさんは目の前の相手が居座っても大丈夫な択を選ぶ傾向が強い印象です。

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:自分ではあまり意識した事がないですが、結果的にそうなっているんですかね。択ってその人の性格とか考え方が出るので難しいですよね。Zoukingさん自身は、択を選択する際の傾向とかってありますか?

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手: そうですね、択負けしてもまだリカバリができるという選択肢があればそれを選びたいですし、純粋なジャンケンで勝敗が決まるような場面だと自分は素直行動を我慢して、相手がどんな選択肢を選びたいかを考えていくという感じです。 自分の中のこっちを選びたいという感情に一旦ストップをかけて、もう一度選択肢を見つめ直すようなイメージでしょうか。傾向と呼べるものではないですね。

アーゴヨンの択とカミツルギの火力

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:最終戦のポリ2が倒れてアーゴヨンが死に出しされた場面についてお聞きしたいです。 あそこでお互いに3択ありましたよね。 僕側の選択肢はツルギ居座り、カビバック、ランドバック。 スノーホルンさんとしては放射、竜Z、悪巧みの3択かなと。 そこで放射をカビゴンで受けて木の実発動で竜Z圏外まで回復するのを嫌うと思ったので、あそこは悪巧みしてくるんじゃないかなと僕は感じたんですね。

僕視点も、カビバックやランドバックに悪巧みを合わされると負けなのでツルギで居座って殴りに行く。もし択負けしてもまだ負け確定ではないって感じでした。 ツルギ居座りとカビバックの両方に対応する選択肢は、スノーホルンさん側としては竜Zかなと。竜Zをランドで受けられた場合のみディスアドですが、カビゴンを落とせれば勝ちが決まり、ツルギに竜Z消費してもそこまで悪い状況じゃない。 あの場面はどう考えていましたか?

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:結果論に聞こえるかもしれませんが、こちら側からするとツルギ居座りは読めていました。なぜなら、ツルギが落ちてもZoukingさん側は負け確にはならないからです。逆に交代読みなどでアーゴヨンに悪巧みをさせてしまうと、ほぼ負け確の状況になってしまうので、そこまで考えての火炎放射選択でした。ランドロス引きに関しては、龍Zに対して引きが成功すれば、Zoukingさん側のほぼ勝ちが確定しますが、こちらが放射を選択した場合や悪巧みを選択した場合にその後の龍Zが安定になってしまうので、ランドロスに引くぐらいならカミツルギで居座ってくると考えていました。

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:そこまで読まれていましたか。 ランド引きはやっぱり現実的ではない選択肢だと思います。 実際にはカビ引きかツルギ居座りしか選べないけど、やっぱり悪巧みが怖い。 択ゲーのセオリーに従って、あそこはツルギ居座りが妥当な選択だったしそれを読まれたのならしょうがないって思いますね。 やっぱりポリ2の毒ダメージ計算ができなかったのが一番大きなプレイングミスだったかと。 最後の3択の場面について話せて満足です。

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:僕も1つだけ聞きたいのですが、ポリゴン2とランドロスの対面でランドロスがどくどくから入って来た事についてです。あの対面ってステルスロックからじゃダメなんですかね。ステロを撒いてしまえば、カビゴンで欠伸ループで起点を作り、カミツルギで全抜きルートを取りやすいと思うですが、どうですか?

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:実は臆病カミツルギは火力が無さ過ぎて剣舞聖剣を普通にポリ2に耐えられます。HBどころかH振りだけで耐えられますし、なんならドヒドイデの突破も怪しいくらい貧弱火力です。 なのでポリ2の処理を楽にするため毒が優先。凍らされる可能性まで考えて毒→ステロという優先順位ですね

Seaぽけ!(スノーホルン)選手:回答ありがとうございます。僕がカミツルギの火力を過信しすぎてたんですね。

鷺澤有里栖Z(Zouking)選手:臆病カミツルギって普通のカミツルギとは別の生き物ですからね。 使ってない人からするとダメージ感覚がわからないものですよね。

おわりに

長らく続いた真皇杯の総括もこれが最後となります。グランドファイナルにふさわしい、駆け引きと択の連続、いかがでしたでしょうか。

スノーホルン選手もZouking選手も、非常に選出圧力の高いポケモンを組み込んでおり、お互いに自分のパーティがどう映るかを考慮する非常に熱い駆け引きが行われていた様子が伺えます。これこそがポケモンバトルの醍醐味であり、またこのような熱い試合が8世代でも引き続き行われることに期待したいですね。

第5代真皇スノーホルン選手、Zouking選手、感想戦およびインタビューを快諾してくださり、誠にありがとうございました!

著者 大統領 Twitter[@nogizaka_loony]